レポート
【ライフスタイルについてのアンケート結果公開】
株式会社イノベーター・ジャパンが運営する&donutsプロジェクト(以下、&donuts)は、仕事の集まるところに人を集めるのではなく、人が集まるところに仕事を移すことで職住近接を実践しています。「人の可能性を最大限に引き出しウェルビーイングな社会を実現する」をミッションとし、ステークホルダーとのつながりを持ち、イノベーションを起こしていくことにも取り組んでいます。
その動きを加速化するため、2021年4月から「PJチーム」を新規結成しました。そして、PJチームが今後の戦略を立てるにあたり、働き方と多世代交流に関する各地の現状と課題を把握するアンケートをインターネットを通じて実施しました。
調査実施概要
調査名:「ライフスタイルについてのアンケート」
実施期間:2021年8月9日〜8月31日(23日間)
回答者:&donuts公式SNS発信、メンバー個人SNSを通じて依頼した、社会人・大学生・小中高生72名
調査方法:インターネット調査
■属性
■属性「社会人」の年齢
■性別
■居住地
調査サマリー
- ・現在、「希望通りの働き方ができていないと思う」と回答したのは、「できていると思う」の1.5倍。
- ・現在の居住地域の求人について、希望する求人が「ないと思う」の回答は「あると思う」とほぼ同割合。
- ・転職経験者は58.1%で、転職理由の1位は「別の仕事をしてみたいから」。
- ・現状利用されている施設の多くは公共の施設や学校であり、民間施設のうちスポーツクラブが交流の場になっている。
- ・地域での多世代が交流できる施設があると良いと考えるのは59.4%。
- ・多世代と触れ合える施設の利用目的の1位は「学ぶ」。
調査詳細
【Q1〜5:社会人(仕事をしている)63名のみ対象】
Q1:現在、ご自身が希望する働き方ができていると思いますか?
Q2:お住まいの地域に希望する職種の求人があると思いますか?
Q3:Q2で希望する求人がないと悩む理由を教えてください(原文記載の通り)
- ・チャレンジしたい内容の業務は都市部にしかないため居住地の兼ね合いでチャレンジできない
- ・今と同じように正社員、同待遇で働ける会社があるか
- ・給与と労働時間が見合わない
- ・給与が安いため
- ・仕事内容、年収
- ・住んでる地域にいい会社がなさそう
- ・女性が働きにくい風潮
- ・子供に合わせると自分のしたい職種がない
- ・海外だと職種以外に英語力を求められるから
- ・外国人雇用が難しいため
- ・年齢の壁
- ・会社の異動で現場所で働いているから
- ・もともと珍しい職種のため
- ・田舎で求人自体が少ない
- ・希望職種と実際に働いている職種は真逆
- ・コロナ禍育児との両立が困難
- ・魅力的な会社がない、またはあっても選考で落ちる
- ・魅力的な仕事の数が少ない
Q4:転職経験はありますか?
Q5:「ある」と答えた方にお尋ねします。どんな理由で転職をしましたか?(複数回答可)
【Q6〜11:全回答が対象】
Q6:お住まいの地域に多世代と触れ合う場所・施設はありますか?
Q7:Q6で「ある」と答えた方におたずねします。それはどんな施設ですか?(原文記載の通り)
- ・スポーツ施設等
- ・スポーツクラブ、神社
- ・コミュニティーセンター
- ・地区住民センター
- ・サイエンスセンター(老人の方がナビゲーターをしていた)
- ・スポーツクラブ
- ・学校
- ・自治体主催の場
- ・教会、ブリスベン日本人青年団
- ・公民館のイベント
- ・市の文化施設
- ・児童館
Q8:Q6で「ある」と答えた方にお尋ねします。それを利用したことがありますか?
Q9:Q6で「ない」と答えた方におたずねします。お住まいの地域に、多世代と触れ合う場所や施設があると良いと思いますか?
Q10:多世代と触れ合える場所や施設があったら、具体的にどんなことをしてみたいですか?(複数回答可・その他は記述式)
その他(原則、原文記載の通り)
- ・ボランティア
- ・子供には昔の遊び体験・昔の当時の話(同じ年齢でも昔の子と今の子は色々違うと思うので)を聞ける場
- ・親は子育ての先輩&人生の先輩として話をしてみたり、逆にご高齢者が苦手なデジタル分野等を教えたりお手伝いしたい
Q11:お住まいの地域のお悩みやプロジェクトへのご意見などがあれば、何でもご自由にご記入ください。(原則、原文記載の通り)
- ・街が活性化してほしいので、プロジェクトスタートしてほしい。また自分もプロジェクトに関われたら嬉しい。
- ・出会いの場がほとんど無いです。会社の人以外につながりません。
- ・田舎なので新しいことを取り入れるのは難しいかな。
- ・コロナ禍の為、多世代と対面で触れ合いにくい点を解消していければ。
- ・色々な世代の方と色々な側面から意見を出し会えるような機会があると嬉しいと思っております。
- ・昔のような地域で子育てとか、簡単にできるかわこらないけど、子育てを一人で抱え込むのではなく、気軽に駆け込めたり、相談できるような輪があるといいなと思います。
- ・開発がとても盛んで、住んでいる住人としてはとても助かっています。今後もこの地域に住んでいたいと思っています。
- ・もっとお互いの共通点を知れて気楽に交流できる場があれば積極的に参加したいと思います。
- ・新しく街づくりがされてるから、まだ地域としての結びつきは弱いと思います。
- ・地方の過疎化が止まらない。
- ・田舎で、他人とのつながりが疎か。
- ・近所で人に出会う事がほぼないです。教会には人が集まりますが、クリスチャンではないので行く機会がないです。
- ・放置や無灯火など自転車が高齢者歩行者のリスクになっている。
- ・若い人が離れてしまい、過疎化が進んできていると思う。若い人が留まるような策はないだろうか。
まとめ「生活の地にしごとの和をつなぐ」
本アンケートは匿名回答のアンケートとしてオンライン上で実施し、8月9日〜31日の期間に72名から回答をいただきました。
2022年1月に発足5周年を迎えた&donutsでは、クライアントやパートナー、メンバーとともに共創コミュニティを形成してきました。子育てや介護、転居などのライフステージの変化やコロナ禍のような社会情勢のなかでも、自分らしく仕事を続けていくことがかなっています。今後はコンセプトである「生活の地にしごとの和をつなぐ」を形にしていくため、地域や社会との共創により注力したいと考えています。
アンケートの結果によると、多世代交流については「多世代交流の場がある」との回答が約2割弱だったのに対し、「多世代交流の場があった方がいい」との回答は約6割弱でした。また、多世代交流の場でしたいことは「学ぶ」「遊ぶ」「話す」を選択した方が多く、「その他」の回答内容からも、各地域でコミュニケーションをはかる場を求めている様子が読み取れます。また、「学ぶ」を選んだ方が45名と半数を上回っていたことから、学びへの関心の高さがうかがえます。
&donutsでは、まずはメンバーの居住地や&donutsの働き方や価値観とマッチする地域で、新たな可能性を模索していきたいと考えています。ご回答いただいたアンケートの結果を参考にしながら、現状把握や課題の洗い出しを進め、さまざまなステークホルダーとのつながりを深めていけるよう戦略を考えていきます。今後の取り組みについては、コーポレートサイトやSNS(Facebook・Instagram・Twitter)、noteで発信していきますので、応援していただけたら幸いに存じます。